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Channel: 残雪、もとめて
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万葉びとたちとの新年会「第十六夜・海路に情を慟ましめて思ひを陳べ」

「班田司だった頃の部下、龍麻呂の自經死のとき、詠んだ歌ですね。」 それは、巻第三に収載される、大伴三中の「遣新羅使歌群」以外での唯一の詠歌であり、「挽歌」だ部下の無念の自死を悔やみ、嘆く大伴三中の人となりが、そこに現れている...

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万葉びとたちとの新年会「第十七夜・海路に情を慟ましめて思ひを陳べ」

毎日のように、時間を遣り繰りしては、この席に着こうとするそれでも、素人故に解らないことを、少しでも事前に頭に入れておこう、と下調べもするそして、どこをどう歩いてここまで来たのか、まったく意識の外のことで、席に着くなり、まるで私の不在などなかったかのように、スムーズに時は繋がっていく...

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万葉びとたちとの新年会「第十八夜・海路に情を慟ましめて思ひを陳べ」

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万葉びとたちとの新年会「第十九夜・海路に情を慟ましめて思ひを陳べ」

私は、かなり緊張していた何か言葉を出そうと、身振りで自身を鼓舞するのだが、そんなことは全く効果もなかった大伴家持、と言えば、客観的に言っても「万葉集の象徴」のような人物であり、そのあまりにも人間臭ささを見せ付ける詠歌には、たんに憧憬だけでなく、ときに身近な人物のようにも感じさせる...

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万葉びとたちとの新年会「第二十夜・海路に情を慟ましめて思ひを陳べ」

「遣新羅使歌群」と大伴家持との関わり合いを訊く前に、もう一つ気になることが、沸々と湧き上がってきたそれは、大伴三中も家持も言うように、「万葉の時代」の、それもその時代にかつての古歌として収集されていた「和歌」を、「万葉の時代」の人たちは、どのように訓んでいたのか、ということそれを、家持は中央に復帰してから訓点を続けた、という...

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万葉びとたちとの新年会「第二十一夜・海路に情を慟ましめて思ひを陳べ」

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万葉びとたちとの新年会「第二十二夜・海路に情を慟ましめて思ひを陳べ」

大伴宿禰田主と石川女郎この二人の贈答の歌が、三首ほど巻第二に収載されている女郎が二首、田主が一首 126 石川女郎 風流士と我れは聞けるをやど貸さず我れを帰せりおその風流士127 大伴宿禰田主 風流士に我れはありけりやど貸さず帰しし我れぞ風流士にはある128 石川女郎 我が聞きし耳によく似る葦の末の足ひく我が背つとめ給ぶべし この三首の歌の背景を、「万葉集」は左注にこう書いている...

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再び向かこと

ここを留守にして、随分経ってしまった ここでのテーマにしていた「新年会」は、二年半前から休会状態 確かに体調不良もその要因の一つだが、根本的には私の「万葉観」のイメージの揺らぎが強い 当初から、ゴールを決めて、そこに迷うことなく進むことを、あまり好きな手法とは思っていなかったので、 一気に書き上げるものであれば、それがどんな拙文でも、それなりに納得はできるのだが、...

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逢いたい人に尋ねて―仙覚以前、そして仙覚

すでに確立されている、と思い込んでいるものを、何も気づかずに過ごしてしまう 若いころには、後に愚かなことだったと感じることでさえ、それが真っ当なことだと信じて進み出すエネルギーを、 後年の自身が肯定している...もちろん、今でもその心構えとかその有意性はしっかり認識している ただ残念なことに、年を経るにしたがって、無意識であってもその限界自体を見つめていることに気づくことがある...

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万葉びとたちとの新年会「閑話~万葉の幻想を放ち~月西渡」

「万葉の幻想」という言葉が、適切であるかどうか私の語彙能力では分からない 具体的に言えば、「万葉集の謎」のような類として、それが万葉集の大きな魅力の一つであること、と漠然と思っていた 「謎」というからには、研究者・専門家諸氏の数多くの論文や書籍があり、そのどれもが私のような素人にはつい読み耽ってしまうような魅力を持っていた...

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万葉びとたちとの新年会「閑話-一字で変わる、叙景の映像-」

上代の風景など、私の乏しい想像力ではとても描きにくい しかし、似通った文字から一変するその叙景には、しばらく覚めることはなかった そこまでになると、単に叙景詩ではなく「情景詩」とでも言えるものだと思う......同じ景色でも、見る人によって違う、そんな観念的な自身の変化に、驚きもした これが、ある場面のワンシーンをどう感じるか、ではなく...

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