ふと、目をやれば
近くの「大阪府立弥生文化博物館」の「特別展示室」で、
現在、「海の王都・原の辻遺跡と壱岐の至宝-『魏志』倭人伝、一支国の世界-」を催している
「壱岐」については、それこそ企画展のタイトルにもあるように、「魏志倭人伝」の「一支国」くらいしか思い出せなかった
それほど歴史に詳しくもない私にとっては、
いつものように、学芸員の知人から招待券を貰うときくらいしか、気にも留めない「企画展」だ
しかし、現在「遣新羅使歌群」にのめり込み始めて、毎晩いろんなことを想って過ごしていると
到壱岐嶋雪連宅満忽遇鬼病死去之時作歌一首并短歌(3710~3712)
に、想いが馳せる
災難に見舞われ続ける「遣新羅使人」たち...
往路での「雪連宅満」の病死、そして挽歌
それが、一気に「企画展」に結びついてしまった
「万葉集」と「古墳時代の壱岐」に、何も関連付ける史蹟はないだろうが、
もとより、そんなことは考えていない
三世紀から八世紀に至る、その「島」を目にすることが出来るかもしれない、そう漠然と思ってしまった
今度の土曜日、いつもなら、「万葉集」で足を運ぶ奈良の佐保山茶論の「バッハ・パルティータ」
その夕べの前に、この「壱岐の島」を感じて、それから奈良に向かおう
そんなことを思ったら、やたらと「壱岐の島」の資料を読み出して...