まさか、雨になるとは思わなかった
確信に近い気持ちで、「雪の花火、山焼き」を思い描いていたので、
久し振りにワクワクしたものだが...まさに人生と同じ、ということか
ままならぬ人生、というものだ
でも、また来年までの一年間、「期待」という「夢」が持続できたことは、良かったとしよう
山焼きもまた、「ままならぬもの」だった
雨のせいかどうか、私には解らないが、今回は火勢がかなり弱くて
飛火野あたりからでは、残念ながら裾の焼き始めからの「炎」は見られなかった
火勢が上部に移るに従って、樹木越しであっても、荘厳な「山焼き」を楽しめるのだが、
いくら待っても、上部までは「ちょろちょろ」としかやってこない
飛火野で待ち構えていた人たちの中には、今回はダメ、と言いながら早々と帰る人もいた
確かに、物足りない「山焼き」には違いなかったが...
でも、間違いなく「若草山は燃えていた」
今まで、山焼きも、花火も、同じポジションで見たものだが、
今回は、我ながら少し考えた
花火は空高く上がるので、少々離れてもいい
ならば、飛火野と通りを挟んで静かに佇む「鷺池」からはどうだろう
浮見堂の水面に映える「花火」も、きっと綺麗だろう、と...
しかし、案の定、同じことを考える人もいるもので、
唐招提寺から鷺池にやってきたとき、目指すビューポイントには、三脚をセットした人たちが数人いた
なるほど、やはりここはいいポジションなのだろう
一層の自信を持って、小雨の中、次第に暗くなり始める浮見堂の空を見詰めていた
昨年のように、近場ではないので、迫力には欠けるが
それでも、水面に映る花火は、実際の花火を追いかけるような感じで水面を揺らす
確かに、美しい
息子は、ビデオを回しているので、帰宅してから見せてもらったら
私の撮影など比較にならないほどの美しさで、しかも音と共に夜空に炸裂する光景は、
本当に息を呑む、という表現を用いてしまう
何とか、そのスクリーンショットとやらをもらえることになったのだが...
例によって、きっとしばらく手を付けないだろうなあ...何度も急かそう
山焼きの時間潰しには、「万葉植物園」の冬桜に逢いに行けたのと、
三男のリクエストで、唐招提寺まで歩いて行ったこと
それだけで、ギリギリの時間になったが、唐招提寺で雨に遭遇し、その段階では、
夜には「雪」だ、と喜んではみたが...見事に外れて...
確かに、冬と言うには、少々暖かかった今回の「山焼き」のひとときだった