曇り、今にも降りそうな明日香の空
先週の明日香から、また少しは「色」も変わったのかな、と
衝動にかられ、明日香へ...
珍しく家人も同行...いつも一人の明日香散策なので
久し振りに「観光人」となってしまった
お決まりの高松塚
いつも私がするポーズを、家人がしている
落ち葉を踏みならし、つるばみを探す
風が不意に吹いて、頭上の橡の枝を揺し始めた...
意外に大きな音を鳴らして、つるばみが落ちてくる
いくつかが、頭に当ると、それが結構痛い
これも秋なのだ、と実感する
今、高松塚の歴史館横で、壁画の修復作業を公開している
それが目当てではなかったが、せっかくの機会だからといって、受付まで行ってみたが
見学に30分は掛かる、と言われ
まあいいか、来年にしよう...確かに、本物の壁画は、普段見ることは出来ないが
これまで1300年以上も、人知れず眠っていたのだから
無理して見ることもない
毎年の公開修復作業、のんびり構えておこう
それよりも、とにかく明日香を歩きたい
今日は、万葉文化館図書室が目的ではなく
家人たちと、明日香を歩くことを目的にしていたので、とりあえず文化館の駐車場に車を停めて、周辺を歩く
それでも、習慣となる「今日の万葉文化館の庭園」は欠かせない
いきなり、「いろはもみぢ」の出迎えが素晴らしかった
先週に比べ、この樹は、一気に色づいている
まだ緑っぽいところもあるが、それが一層鮮やかな紅葉を際立たせている
そして、玄関前のいつもの景観
この文化館から明日香の石畳をあるき、石舞台に向かう
生憎の曇天、あるいは時間的になのか、人が少なかった
側溝の清らかな流れる音を聞きながら、ゆっくり歩くが
夕暮れ間近の明日香は、もう「明日香の人たち」の姿を見せてくれる
こんなベールに包まれる明日香、そしてその空も...いつ来ても飽きささない
明日香の葉は、時に移ろいながら、時を止め、時を映し出す
次に来る時の「明日香の葉」は、どんな「時」を見せてくれるか、楽しみだ